車のタイヤがツルツル。溝がない場合の危険性を解説
車のタイヤは、安全運転には欠かせない重要なパーツです。
タイヤの溝が減り、トレッド面がツルツルになると、雨天時のスリップや急ブレーキ時の横滑りなどの危険性が高まります。
また、燃費の悪化や乗り心地の悪化にもつながります。
※タイヤのトレッド面とは、タイヤが路面に接地する面のことです。
そこで、今回は、タイヤの溝とグリップの関係、溝が減ったタイヤの危険性、タイヤの摩耗状況の確認方法、タイヤの摩耗を防ぐ・寿命を延ばす方法について解説します。
安全で快適なカーライフを送りましょう!!!
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💡 この記事のポイント 💡
- タイヤの溝とグリップの関係
- 溝が減ったタイヤの危険性
- タイヤの交換費用を抑える方法
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- タイヤの溝とグリップの関係
- 車のタイヤがツルツル。溝が減ったタイヤの危険性
- タイヤの摩耗状況の確認方法
- タイヤの摩耗を防ぐ、寿命を延ばす方法
- タイヤの交換費用を抑える方法
- 車のタイヤがツルツル。まとめ
タイヤの溝とグリップの関係
タイヤの溝は、路面とタイヤの摩擦力を高める役割。
タイヤの溝が減ると、路面との接地面積が減少し、摩擦力が低下します。
そのため、タイヤのグリップ力が低下し、カーブを曲がる時やブレーキ時の横滑りなどの危険性が高まります。
一般道は、平坦な舗装路に見えますが、凸凹があります。
道路の凸凹に、タイヤの山(ブロック)が変形し路面に追従し、接地面積が増し摩擦力が向上。
タイヤの溝が無ければ、路面に追従できず、接地面積が減り摩擦力が低下し、グリップ力を失います。
また、タイヤの溝は、タイヤのトレッド面にある縦溝と横溝の2種類があります。
- 縦溝は、直線安定性を高める役割
- 横溝は、旋回性能を高める役割
そして、タイヤの溝には、雨天時に、排水性能を高める働きがあります。
タイヤの溝の深さは、国土交通省の基準で、新品タイヤでは、溝深さが6mm以上、摩耗限度が1.6mm以下と定められています。
溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインが現れます。
スリップサインが現れたら、タイヤを交換しないと車検は通りません。
厳密に言えば「整備不良」とみなされて、道路交通法違反です。
- 「整備不良」違反点数2点、反則金12,000円(普通車)の支払いが生じます。
車種によっては、反則金で新品のタイヤ2本買えちゃうかもねぇ~。
【 関連記事 】 車のタイヤをどこで買う。どこがいい。夏タイヤ最安値 - ナイロの備忘録 (nairo716.com)
タイヤの溝が減る原因としては、走行距離や使用環境、運転方法などが挙げられます。
走行距離が長くなると、タイヤの溝は自然に減っていきますが、舗装されていない未舗装路や砂利道などを走行すると、タイヤの溝が早く減ります。
また、空気圧が減っている場合や急発進・急ブレーキ・急ハンドルなどの運転もタイヤの溝を早く減らす要因です。
タイヤの溝を加度に減らさないためには、適正な空気圧を保ち、急発進・急ブレーキ・急ハンドルをしない運転を日頃から心がける必要があります。
車のタイヤがツルツル。溝が減ったタイヤの危険性
タイヤの溝が減ると、さまざまな危険性が高まります。
ここでは、代表的な4つの危険性について詳しく解説します。
- 雨天時のスリップ
- ブレーキの制動距離が増加
- ハンドリング性能の低下
- 乗り心地の悪化
1.雨天時のスリップ
タイヤの溝は、路面に溜まった水を排水する役割を果たします。
タイヤの溝が減ると排水能力の低下。
路面に溜まった水を排水できなくなり、ハイドロプレーニング現象が発生し、ハンドル操作・ブレーキもアクセルも効かなくなり、スリップ事故のリスクが大幅に高まります。
【ハイドロプレーニング現象】
通常は、路面上にできる水の膜をタイヤの山(ブロック)が押しのけてタイヤの溝を通って排水。
タイヤの溝が無ければ、水の逃げ道がなくなり、路面とタイヤの間に水の膜ができ、路面とタイヤが接地していない状態となりコントロール不能な状態の陥ります。
2.ブレーキの制動距離が増加
タイヤの溝は、路面をしっかりと捉えるグリップ力を生み出す役割を果たします。
タイヤの溝が減るとグリップ力が低下し、ブレーキをかけた際にタイヤがロックしやすくなり、頻繁に「ABS(アンチロックブレーキシステム)」が作動し、制動距離が増加します。
※現在は、ほとんどありませんが、ABS未装着車の場合横滑りの危険性もあります。
3.ハンドリング性能の低下
タイヤの溝は、路面をしっかり捉えるグリップ力を生み出す役割を果たします。
溝が減るとグリップ力が低下し、ハンドル操作に対する車の反応が悪くなります。
具体的には、以下の様な影響がでます。
ステアリングの遊びが大きくなる
- ハンドルを切った際に、車が実際に向きを変えるまでにタイムラグが生じる。
コーナーリング時の安定性が低下する
- カーブを曲がるときに、車が外側に膨らみやすくなります。
車体がフラつきやすくなる
- 直進走行中に、車体が左右にフラつきやすくなります。
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タイヤの溝の役割
- 縦溝は、直線安定性を高める役割
- 横溝は、旋回性能を高める役割があります。
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これらの影響は、速度が速くなればなるほど、顕著に表れます。
高速道路走行時は、危険ですね!!!
4.乗り心地の悪化
タイヤの溝(山)は、路面からの衝撃を吸収する役割を果たします。
溝が減ると衝撃吸収能力が低下し、路面からの衝撃がダイレクトに車体に伝わり、乗り心地が悪くなります。
同乗者の車酔いの原因にも。
このように、タイヤの溝が減ると、安全性だけではなく、乗り心地にも悪影響を及ぼします。
タイヤの摩耗状況の確認方法
安全運転を維持するためにも、タイヤの摩耗状況を定期的に確認する必要があります。
ここでは、2つの簡単な確認方法を紹介します。
1.目視で確認
タイヤの溝には、スリップサインと呼ばれる突起があります。
スリップサインは、溝の深さが1.6mmになったことを示すもので、タイヤの側面に△三角マークで表示されています。
タイヤの溝を目視で確認し、スリップサインが出ているかどうかを確認します。
スリップサインが出ている箇所が1つでもあれば、タイヤ交換が必要です。
2.5円玉で確認
- 五の3画目の下側で、4mm
- 五の下側で、1.6mm
「五円玉で確認」引用元、夏タイヤの溝の深さは新品で何ミリ?タイヤの溝の役割と長持ちさせるコツを解説! - タイヤワールド館BEST 店舗Blog (tireworldkan.com)
この他に、タイヤゲージで確認する方法もありますが、タイヤゲージを持っている方は少ないと思いますので、この記事では省かせていただきます。
通常、新品のタイヤは、溝の深さが8mmあります。
溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインとタイヤの山(ブロック)の高さが揃います。
スリップサインの出たタイヤ
スリップサインの位置は、タイヤのサイドウォール(側面)に△(三角マーク)にて表示されています。
タイヤの溝が、新品の50%以下(4mm以下)に減ったあたりからハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり、急激にタイヤの性能が低下します。
タイヤの溝の性能(タイヤの働き)
- 駆動力の伝達
- 制動力の伝達
- 操縦安定性
- 排水性
- 放熱性
Q&A
Q.理想的なタイヤ交換は残りの溝が何ミリ?
A.タイヤの性能上の観点から言えば、約4mm(新品タイヤの50%)です。
タイヤの溝は、5,000km毎に約1mm減り、10,000kmで約2mm減ります。
一般的にタイヤの寿命は、3万km~4万kmと言われます。
しかし、タイヤの性能を落とさない、理想的なタイヤ交換は、20,000km。
高価なタイヤをスリップサインが出た状態で長く使用するよりかは、安価なタイヤを50%減程度で交換する方が、はるかに安全と言えます。
【 関連記事 】車のタイヤをどこで買う。どこがいい。夏タイヤ最安値 - ナイロの備忘録 (nairo716.com)
タイヤの摩耗状況を確認する際のポイント
タイヤの摩耗状況を確認する際のポイントは、以下の通りです。
- 4輪すべてのタイヤを確認する
- 偏摩耗がないかを確認する
- 定期的に確認する
4輪すべてのタイヤを確認する
- 前輪だけでなく、後輪も必ず確認しましょう。
偏摩耗がないかを確認する
タイヤの摩耗が部分的に進んでいる場合は、偏摩耗が発生している可能性があります。
偏摩耗は、車の故障や運転方法に問題がある可能性を示しているため、早めに点検を受ける必要があります。
定期的に確認する
タイヤの摩耗状況は、走行距離や使用環境によっても変わります。
月に1回程度は、タイヤの摩耗状況を確認することをオススメします。
タイヤの摩耗を防ぐ、寿命を延ばす方法
タイヤの摩耗は、安全運転を維持するために防ぐ必要があります。
ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。
- 適切な空気圧を保つ
- 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
- タイヤの偏摩耗を防ぐ
1.適切な空気圧を保つ
タイヤの空気圧が低いと、タイヤの接地面積が大きくなり、摩擦力が増加します。
摩擦力が増加すると、タイヤの摩耗が早くなります。
タイヤの空気圧が低い場合
- タイヤの側面(外側)が摩耗しやすい
- タイヤのトレッド面に凹凸のある減り方をする
- 燃費が低下する
タイヤの空気圧が高い場合
- トレッド面の中央部が摩耗する
- 路面の衝撃が伝わりやすくなる(ガタンゴトン)
- タイヤの溝の減りが早くなる。
車種ごとに推奨されている空気圧を維持することで、タイヤの摩耗を抑制できます。
空気圧は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料でチェックしてもらえます。
2.急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
急発進・急ブレーキ・急ハンドルは、タイヤに過度な負担をかけ、摩耗を促進します。
「急」の付く運転を避けることで、タイヤにかかる負担は軽減できます。
3.タイヤの偏摩耗を防ぐ
タイヤの偏摩耗は、特定の部分だけが摩耗しやすくなる状態です。
偏摩耗は、車の故障や運転方法に問題がある可能性を示しています。
偏摩耗を防ぐためには、以下の点に注意が必要です。
タイヤのローテーションを行う
タイヤのローテーションは、タイヤの摩耗を均一にする効果があります。
一般的に、前輪は、タイヤの外側。
後輪は、タイヤの内側が減りやすくなります。
1万km~2万kmで前輪と後輪のローテーション(入替)をするのが、タイヤを長持ちさせることにも繋がります。
車の故障を点検する
車の故障は、タイヤの偏摩耗の原因となる可能性があります。
車に異常を感じたら、早めに点検を受けましょう。
運転方法を改善する
急発進・急ブレーキ・急ハンドルなどの運転は、タイヤの偏摩耗の原因となる可能性があります。
運転は、常に穏やかに操作することを心がけましょう。
荷物を必要以上に積まない
荷物の重量は、タイヤの負担になります。
必要以上に荷物を積まないようにしましょう。
タイヤの交換費用を抑える方法
タイヤは、安全面を考えると定期的に交換が必要です。
しかし、費用がかかるため、「できるだけ安くすませたい!」と誰もが思います。
インターネットを活用することで、安く購入することが可能!!!
また、大手通販サイトでは、全国各地に提携取付店があり、お近くでタイヤ交換ができます。
詳しくはこちら>>>車のタイヤをどこで買う。どこがいい。夏タイヤ最安値 - ナイロの備忘録 (nairo716.com)
高価なタイヤをスリップサインが出た状態で長く使用するよりかは、安価なタイヤを50%減程度で交換する方が、はるかに安全と言えます。
【関連記事】タイヤをネットで購入するデメリットと注意点!実はお得になるケースも - ナイロの備忘録
車のタイヤがツルツル。まとめ
タイヤの溝の役割と溝がない場合の危険性を解説しました。
タイヤの溝は、タイヤのトレッド面にある縦溝と横溝の2種類。
- 縦溝は、直線安定性を高める役割
- 横溝は、旋回性能を高める役割があります。
そして、タイヤの溝には、雨天時に、排水性能を高める働きがあります。
タイヤの溝が減ると、さまざまな危険性が高まります。
- 雨天時のスリップ
- ブレーキの制動距離が増加
- ハンドリング性能の低下
- 乗り心地の悪化
タイヤの溝の深さは、国土交通省の基準で、新品タイヤでは、溝深さが6mm以上、摩耗限度が1.6mm以下と定められています。
溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインが現れます。
スリップサインが現れたら、タイヤを交換しないと車検は通りません。
厳密に言えば「整備不良」とみなされて、道路交通法違反です。
新品のタイヤは、溝の深さが8mm。
タイヤの溝が、新品の50%以下(4mm以下)に減ったあたりからハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり、急激にタイヤの性能が低下します。
タイヤの溝の性能(タイヤの働き)
- 駆動力の伝達
- 制動力の伝達
- 操縦安定性
- 排水性
- 放熱性
タイヤの溝は、5,000km毎に約1mm減り、10,000kmで約2mm減ります。
一般的にタイヤの寿命は、3万km~4万km。
しかし、タイヤの性能を落とさない、理想的なタイヤ交換は、20,000km。
高価なタイヤをスリップサインが出た状態で長く使用するよりかは、安価なタイヤを50%減程度で交換する方が、はるかに安全と言えます。
タイヤの摩耗を防ぐ、寿命を延ばす方法
- 適切な空気圧を保つ
- 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
- タイヤの偏摩耗を防ぐ
車のタイヤは、安全運転には欠かせない重要なパーツです。
安全運転を維持するためにも、タイヤの摩耗状況を定期的にご確認ください。
【 関連記事 】
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